雑居ビルの非常階段
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1.[りふたー] 街中の居酒屋で勤めてた頃の話です。 雑居ビルの中の一店舗で狭く、まめにゴミを捨てに行かなくてはならないのですが、営業時間中は徒歩で裏口の非常階段を使って一階の建物の裏にあるゴミ集積所で運ぶんですよ。 高い建物に囲まれてて、ビル風というか強い風が吹き荒れててゴミ捨ては罰ゲーム的なものだったんですが、早上がりで気分も良かったしエレベーターも二台フル活動でいつ下に降りれるか分からなかったのでゴミ捨てを引き受けて非常階段から帰宅しました。 風は強いし、ビルの裏は裏口ごとについてる小さい電灯だけで暗くて心細いしで足早で階段下りていくんですが、なんでか二階から下は真っ暗なんですよ。 路地先からの明かりでなんとか足場が見える程度。 気味が悪くても、どうしても降りるのが遅くなっちゃうんですよね。 その日も手すり便りに降りてたんですが、 なんだか背後に気配がするんですよ。 足音は一人分。 やだなーと思った瞬間っですよ、 耳元で、 「はーっ、はーっ」 人間の吐息が! 風の音とはまったく別ではっきりと耳元で聞こえたんですよ。 途中転びそうになりながらゴミも投げ捨てて帰っちゃいました。 霊感はないんですがねぇ…。 店長は同様に「ちっ」て舌打ちを耳元で聞いた事があるそうです。 09/22 19:26 pc
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