ビニールハウス
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1.[なは] これは3年前、私がまだ大学生の頃に夏期休暇を利用して田舎に帰省していた時の出来事です。 お盆にしか休みがないという友人の予定もあり、お盆のまっただ中の8月14日から8月15日にかけて友人(以降K)の家に泊まりに行くことになりました。 忙しい時期にお邪魔することにいささか罪悪感はありましたがKのご家族はまったく気にしない様子で迎えてくれました。 14日の夜はKの地元で祭がありましたので、Kのお母さんに浴衣を着させてもらい祭に行きました。 駐車場で仕事の後で直接神社に来た友人(以降T)と合流し祭を楽しみました。 祭から戻ると驚きました。庭に小さめのビニールハウスが用意されていたんです。地面の上にはブルーシートと毛布、布団が重ねられていたため寝ても固くありません。 部屋では狭いだろうとの気遣いでした。ちなみにKの家は農家を営んでいます。 ランプが灯され虫の鳴き声が聞こえる、キャンプ気分も味わえるため喜んでいました。 漫画やお菓子を持ち込んで深夜まで賑やかに過ごしていましたが、仕事帰りであったTは早々に眠ってしまいました。 Kと私でTを挟んでいたため話し辛いこともあり、私とKもすぐに寝ようということになったのですがなかなか寝付けずに数十分が経過しました。 ふと、ビニールハウスの側を歩く足音が聞こえてきました。 ジャリジャリと地面を踏みしめる音。 最初はKの家族の誰かだろうと気にも止めなかったのですが、一定のリズムで歩く足音は何とも耳ざわりです。 そして気が付きました。足音はビニールハウスの周囲をぐるぐると周り続けているのです。 気付いた瞬間に不気味になり体を起こすと、ちょうどKも体を起こしたところで一緒になって顔を見合わせました。 お互いに何となく苦笑いして、結局2人で気を紛らわせるために明け方までずっと話をしていました。 足音のことにはお互いにまったく触れませんでしたが(笑) 不思議とあまり怖いとは思いませんでしたが、やっぱりお盆にお邪魔してしまったので、ご先祖様がビニールハウスをジャマに思ったのかな…なんて思っています。 余談ですが、明け方には足音も聞こえなくなり眠りにつきました。しかし陽が昇り始めるとすぐにビニールハウスの中は蒸し風呂状態になり結局ほとんど眠れませんでした。 10/22 23:10 ez
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